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キャットフードは「グレインフリーがいい」は本当? メリット・デメリット、選び方まで

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「グレインフリー」とは、穀物(または穀類)を含んでいないという意味です。グレインフリーのキャットフードは、穀物に食物アレルギーがある愛猫にとっては健康管理に適した食事になりますが、そうでない場合、とくにメリットはありません。制限された原材料からつくられたフードなので、栄養バランスから考えてデメリットもあります。正しい知識をもって選びたいものです。

「グレインフリー」が注目されていますが・・・

 2018年に「ねこのきもちアプリ」でとったアンケートでも、「よいフードを印象づけるワード」として「グレインフリー」が上位にあがっていました。猫はもともと肉食動物であることから、野生の状態と同様の食生活、すなわちグレインフリーのほうがよいと感じる飼い主さんに注目されているのかもしれません。しかし、本当に猫に穀物を食べさせてはいけないのでしょうか。

猫も加熱調理した適量の穀物は消化できる

 野生だった猫の先祖は、穀物を食べることはなかったと考えられています。というのも、猫は穀物に含まれる炭水化物をそのままでは消化することができないからです。
私たち人間もそのままの米を食べることはできませんが、水を加え圧力をかけて加熱すること(アルファ化)で、はじめて食べることができるようになります。炭水化物は、加熱や加工により消化性が格段にアップされるのです。

 猫は雑食性の高い犬ほど炭水化物を取り入れるのが上手ではありませんが、栄養素の40%程度くらいまでなら問題なく取り入れることができます。キャットフードの穀物は、加熱調理され炭水化物もアルファ化されたものが適量使用されていますので、食べても問題なく体内で利用されます。

「グレインフリー」のキャットフード、メリットとデメリット比較表

  グレインフリー穀物が含まれる
キャットフード
メリット穀物の食物アレルギーを避けることができる様々な原材料を使うことができるので、価格を抑えることができる
栄養バランスを整えやすい
デメリット原材料を厳選するため高額になりがち
炭水化物が少ない傾向があるため、タンパク質が多くなりがち。そのため高齢期では内臓の負担になることも
穀物に食物アレルギーがある場合は適さない


 愛猫の健康状態にはどのようなキャットフードが適切なのか、メリット、デメリットを正しく把握して選んであげたいものです。

「グレインフリー」のキャットフードを選ぶ際には

 ここまでで述べてきたとおり、グレインフリーのキャットフードは、穀物に食物アレルギーがある場合にはメリットがあります。ちなみに、アレルゲンは離乳期前後に口にしたものに多く、現在健康な猫が将来食物アレルギーにならないように特定の原材料を避ければいいといったものではありませんので注意が必要です。

(1)本当に穀物の食物アレルギーなのか診察を受けよう

 愛猫に食物アレルギーが疑われる症状があるとき、やみくもにグレインフリーのキャットフードを食べさせても、アレルゲンが別のものであれば症状は改善されません。別の病気だった場合には適切な治療をせずに悪化させることにもなりますので、まずは、獣医師の診察を受けましょう。
 
 アレルゲンの特定は難しいことです。一般的には、まず、アレルギー反応が出ないほど、たんぱく質を分解した療法食をしばらく食べさせて症状を観察します。そこで症状が改善されれば食物アレルギーではないかという診断がされます。そして、食物アレルギーであれば、ふだん食べているフードに含まれていたたんぱく質源を1種類ずつ抜いたキャットフードを順に試すなどして、アレルゲンを特定していくのが厳密な方法です。

(2)本当に避けるべき原材料が入っていないか確認しよう

 穀物に限らず、食物アレルギーの愛猫用に特定の物質を原材料から排除したキャットフードはいろいろあります。アレルゲンが麦類のグルテンであれば麦類のみを避ければよく、アレルゲンが牛肉であれば、避けるべきは牛肉です。複数の穀類がアレルゲンならグレインフリーのフードは便利ですが、穀物といっても商品によって解釈はまちまちです。栄養バランスを整えるうえで「コーンは穀物ではない」など独自の解釈で使用して「グレインフリー」をうたっていることもありますので、パッケージに記載されている原材料表示もよく確認しましょう。

猫が吐くのは穀物が原因?

 ちなみに、猫の飼い主さんの中には、愛猫が食後に吐くのは、キャットフードの中の穀物がいけないとの主張もあるようです。しかしこれは、推測が独り歩きをしているといえるでしょう。

 そもそも猫は、野生では小動物を食べています。ネズミや小鳥などを食べるとき、毛や羽毛などの消化しづらい部分も一緒に胃の中に入ってしまいます。このため、もともと猫には消化しづらい部分を吐き出す生理機能が備わっているのです。

 飼い猫も、体をグルーミングする際に飲み込んでしまう毛を、ウンチとして排出するか口から吐くかして体内から出す必要があります。猫は体の調子が悪くなくても吐くことがあるのです。

 一方で、重大な疾患から吐く場合もありますので、心配なときは、まずかかりつけの獣医師に相談しましょう。

吐いた時はどうするのが正解?愛猫が「吐く」理由や対処法をチェック

愛猫に合わせたフード選びをしよう

 キャットフードを選ぶうえで大切なことは、愛猫の健康を維持できることです。第一に栄養バランスが整っていること、さらに、体調に合わせたものを選ぶことです。
 現在、愛猫が健康であるなら、成長段階(ライフステージ)に合った総合栄養食のキャットフードを選べば基本的には問題ないでしょう。ウンチの状態が悪い、体をかゆがる、食べたがらないなど、体調に気になる点があるなら、獣医師の診察も受けて不調の原因を正しく診断してもらい、フード選びのアドバイスを受けましょう。飼い主さんの推測だけでフード選びをすると、実際の愛描の体調に合わないこともあります。

「ねこのきもちアプリ」ユーザーが選んだフードブランドランキング

では最後に、「ねこのきもちアプリ」ユーザーが選ぶフードブランドランキングをご紹介します。愛猫に合ったキャットフードを選ぶ参考にしてくださいね。

※掲載商品はランクインしたブランドの一例を紹介しています。

ドライフードブランドランキング
1位ロイヤルカナン ジャポン
ロイヤルカナン フィーライン ケア ニュートリション ヘアボール

毛づくろいで飲み込んだ毛を健康的に排出できるよう、最適な栄養バランスに調整されたフード。複数の食物繊維を配合し、健康的な消化管の運動を維持してくれます。猫がしっかりと噛むのに最適な大きさ、形、食感のキブル(粒)です。「ヘアボール」のほかにも、さまざまな猫特有のお悩みに合わせたラインナップがそろっています。
2位ネスレ ピュリナ ペットケア
ピュリナ ワン 避妊・去勢した猫の体重ケア

主原料に新鮮なターキーを使用した、低カロリー・低脂肪設計のフード。体重管理のほか、天然の食物繊維による毛玉の排出サポート、ミネラルバランスの調整による下部尿路の健康維持サポートなど、避妊・去勢手術をした猫の飼い主さんが気になるポイントをケアしてくれます。合成着色料・香料は無添加です。
3位ネスレ ピュリナ ペットケア
モンプチ ドライ 5種のフィッシュブレンド

おいしさと栄養を兼ね備え、味にこだわる猫に人気の総合栄養食。猫が大好きなまぐろとかつお、淡白な味わいの鯛、こだわりのサーモンと小魚と、厳選した5種の食材が絶妙にブレンドされていて、猫を飽きさせません。見た目も楽しい魚形の粒や、香ばしくカリッとした食感にも注目。
4位ユニ・チャーム
銀のスプーン 贅沢うまみ仕立て

素材のおいしさをギュッと閉じ込め、栄養バランスも考えたフード。猫が飛びつきそうなかつお節&挽き小魚や、カリッとした食感のマグロ入り粒も魅力です。そのほか、天然小魚やまぐろ味フレークなど数種類の素材をミックスした贅沢素材バラエティシリーズ、子猫用、高齢猫用、食事の吐き戻し軽減フードといったラインナップも。
5位日清ペットフード
懐石4dish 瀬戸内の小魚バラエティ

嗜好性の高さと厳選されたトッピングによる飽きないおいしさで、飼い主さんからも好評のシリーズ。小魚、かつお節、かにかまなど、猫の好物を使用しています。脱酸素剤入りの小分けパックで、いつでもできたてのおいしさ。1つの箱に4種類の味が入っているので、愛猫と一緒にその日の気分で選ぶのも楽しそうです。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「ウエットフードブランド部門ランキング ねこのきもちユーザー人気ランキング2019」

ランキング/2019年5月「ねこのきもちアプリ」内調査(回答者数 356人)

監修/徳本一義(獣医師)
へリックス株式会社代表取締役社長。大学卒業後、小動物臨床を経て、ペットフード会社で学術部門を担当。現在は、複数の獣医科大学の非常勤講師を兼任。ペット栄養学会理事。ペットフード協会新資格認定制度実行委員会委員長。

徳本先生

参考/ねこのきもち『キャットフード大事典』

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