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【獣医師監修】猫のハーネスどうやって使う?作り方や種類を紹介

「ハーネス」と聞くと、犬の散歩時に使うものを連想する方が多いでしょう。しかし最近では、移動の際や緊急時のために猫用のハーネスを準備する飼い主さんも増えています。今回は、ハーネスを使うタイミングのほか、サイズや種類、Instagramで人気の商品、作り方、慣れさせ方などをご紹介します。

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猫がハーネスを使う場面は?

初めての散歩
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫がハーネスを使う場面としておもに挙げられるのが、散歩と移動するときです。どのような理由で必要になるのか、具体的にみていきましょう。

散歩をする場合

室内飼いの猫の場合、そもそも散歩は必要がありません。外で暮らしたことがない猫は、室内にいてもストレスは溜まらないといわれているからです。

しかし、元野良猫や好奇心が強い猫など、育った環境や性格によっては外に出たがることも。その場合は、近所を散歩させるのもいいかもしれませんね。風に吹かれ匂いを感じ、鳥の声を聞きながら、愛猫もストレスを発散するでしょう。

なお、外出が増えることで外への興味が強くなり、家の中だけでは満足できなくなる可能性も。もし猫に散歩をさせるときは、事故を避けるためにリードをつける必要があります。首輪は抜けやすく脱走につながるおそれもあるため、ハーネスを体に密着させてつけるようにしましょう。
車道や飼い主さんが通れない狭い場所に行かないようコントロールするためにも、長さは1.2~1.8mくらいで調節してください。

猫の散歩について、下記の記事でもくわしく解説しているので、チェックしてみてください。

動物病院などへの移動時

動物病院や帰省など、愛猫と一緒に移動することもあります。その際は、キャリーケースなどに入れて運びますが、キャリーケースが壊れたときに備えてハーネスをつけておくと安心です。なお、各交通機関の会社によってキャリーのサイズの上限や乗車料金が違うため、事前にしっかりと確認しておいてください。
また、災害時にも役立ちますので、ハーネスには慣らしておいた方がいいでしょう。

ハーネスのサイズのはかり方は?どんな種類があるの?

庭をお散歩
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ハーネスは胴に装着するものなので、前足のつけ根から首の後ろまでと、胴回りのサイズをしっかりチェックしましょう。個体差はありますが、体重約3~5kgの標準サイズの猫は、胴回り約30~40cmが一般的です。大きすぎると抜けやすくなり、小さすぎると装着できない場合があるので、サイズを確認してから購入してください。

ベストタイプのハーネス


柔らかく体を包み、抜けにくいベストタイプなら脱走の危険性は少ないでしょう。しかし、体を覆うデザインのため、服を嫌がる猫は慣らすのに時間がかかるかもしれません。部屋の中でハーネスを着けてみて、嫌がらなくなってから外へ連れ出してください。

ヒモタイプのハーネス


H型のデザインになっているヒモタイプのハーネスです。圧力が均等にかかるので、猫への負担が少ないでしょう。ベストタイプより脱げやすい傾向にありますが、脱げないようにきつく締めると、違和感で動きづらくなり、気管支などを痛めるおそれもあります。
ヒモタイプのハーネスは、ハーネスに慣れている猫やおとなしい猫向きです。

ベストとヒモを合わせたタイプ


首と胴回りの2か所を、それぞれサイズ調整できるハーネスです。体にフィットし、前が脱げても胴回りがしっかりホールドしてくれます。肌に当たる面はクッション性があり、体に負担がかかりにくいデザインです。

ハーネスを選ぶときに気をつけたいポイントは?

お散歩大好き
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
そもそも猫は、被毛や体に何か触れることに対して敏感で、首輪やハーネスなど身につける物全般が苦手な傾向にあります。どれを選ぶにしても、まず受け入れてくれるよう、短時間の装着から慣らしていきましょう。
素材は柔らかいもので、毛に絡みにくいものを選び、あまり重たいものは避けてください。
まずはきちんとサイズの合ったものを選び、さらにベルトなどで微調整ができる仕様のものを選ぶのもおすすめです。その上で、あらかじめ安全な室内できちんとフィッティングをし、体が抜けてしまうような緩みや、締まりすぎて窮屈な部位がないかなど確認してから使用しましょう。
なお、着脱のときに嫌がることも多いので、長毛の猫や太っている猫には不向きな傾向にあるようです。

ハーネスをつけたら、嫌がる・暴れる、固まる……どう対処したらいいの?

お散歩が大好き
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ハーネスを使うときの悩みで多いのが、いざつけたら猫が嫌がって暴れたり、固まってしまったりするケースです。
先述したように、猫は被毛や体に何か触れることに対して敏感なため、不快な刺激を感じれば、まずその刺激を取り除こうとするでしょう。愛猫が嫌がって暴れているのであれば、不快な刺激から逃れたい気持ちで強いストレスを受け、パニックになっているおそれが考えられます。

ハーネスに慣れさせる方法はある?

このように強く拒否をしている状況だと、慣らすのはかなり難しい場合もあると思いますが、基本的には次のような対応で少しずつ重ねて慣らしていくといいでしょう。

  1. まずは、背中や体を触られることに慣らす
  2. 体を触られることに慣らしている間は、ハーネスを生活環境の中に自然に置いておき、アイテム自体にも慣れるようにする
  3. ハーネスを装着する練習を始めるのは、十分慣れてから。ごく短時間の装着から始め、装着しているときに、遊びや美味しいフードなどで気を逸らしてあげる工夫をする

また、猫は不意の物音や刺激にも、強く警戒してしまう場合があります。バックルを留める際のカチッという音を嫌ったり、毛を挟むなどして痛みや違和感があったりすると、ハーネスそのものも嫌って受け入れなくなってしまうこともあります。

Instagramで人気のハーネスは?

ハーネスをつけたこてつちゃんとロイちゃん
@roytetu
ここからは、Instagramに投稿された、ハーネスを着用している猫たちの画像をご紹介していきます。
まずご紹介するのは、@roytetuさん宅のロイちゃんとこてつちゃん。夏用に用意したというメッシュ素材のハーネスだそうで、とても快適そうです。

メッシュ素材は猫のハーネスでも多く扱われているため、愛猫に合った形やデザインを選びたいですね。

スタイリッシュでかっこいい

ハーネスをつけている福ちゃん
@fuukuu_to_ruuu
こちらは@fuukuu_to_ruuuさん宅の福ちゃん。紫色のハーネスが、キリリとしたまなざしと毛色によく似合っていますね。ダブルロックタイプのハーネスで、スタイリッシュなだけでなく、ホールド力もばっちりだそうです。

以下のアイテムもダブルロックタイプ。脱走などが心配な方は、検討してみるのもいいかもしれませんね。

遊び心のあるデザインも

ハーネスをつけているみはるちゃん
@sizumiha
@sizumihaさん宅のみはるちゃんがつけているハーネスは、首元にワンポイントがついた、ちょっとおしゃれでかっこいいデザイン。赤い蝶ネクタイがよく似合っていますね。
首と脇の下が別々のマジックテープで固定されており、少し動きにくくなるものの脱走しにくい構造なのだそうです。

ほかにもかわいいデザインのハーネスをチェック!

大きなボタンとネクタイが目をひく

@maromaro_neko
@maromaro_nekoさん宅のまろちゃんも、人のベスト風にデザインされたおしゃれなハーネスを着用中。アイスブルーの瞳とネクタイの水色がよく合っていて、とってもかわいいですね。ちなみにまろちゃん、ベストは着ていられるけど、リードをつけるとじゃれてしまうんだとか。

バックに華やかなデザインを

アビシニアンのクウちゃん
@tsu_gu_ni
続いては、@tsu_gu_niさん宅のクウちゃんの着用画像。こちらは前ではなく背中側にフリルやリボンなど華やかな装飾がついていて、まるでかわいらしいワンピースを着ているよう。
黒と赤のかわいくてクールな配色が、美人さんなクウちゃんにぴったりですね。

ヒモタイプはヒモのデザインが映える

ハーネスをつけているいこちゃん
@i_ko.i_ko._.ikochan
最後にご紹介するのは、@i_ko.i_ko._.ikochanさん宅のいこちゃん。こちらはヒモタイプのハーネスを愛用中です。
真っ黒な被毛に、カラフルなデザインがほどこされたハーネスが映えて、とても似合っています。

紐タイプはほかにもさまざまな素材の物があるため、愛猫にはどれが合うのか、じっくり探してみてくださいね。

猫用ハーネスを手作り!ポイントは?

市販のハーネスはサイズが合わなかったり、機能性を重視しているためシンプルすぎたりと、しっくりくるものがなかなか見つからないことも。
そんなときは、手作りハーネスに挑戦してみてはいかがでしょうか? タイプはベストタイプがおすすめです。お腹から背中まで覆うデザインの服に、リードを止められるフックを付けて出来上がり! ここで重要なのは、愛猫の体に負担がかからないこと。細かくサイズをはかって作ってください。

ひと工夫でも個性的!

かわいいデザインのハーネスを手作りしようと思っても、猫のハーネスは作るのが難しいかもしれません。脱走防止のため脱げないようにしなければならないため、各部位のサイズをはかり、ミシンをかけていくのは時間がかかるからです。
そんなときは、既製のハーネスにリボンやタグ、ワッペンを付けてオリジナリティーを出してみるのもおすすめです。アイロンでペタッと付けられるものもあるので、いろいろ探してみるのも楽しいですね。

毎日少しずつ慣らしていこう

お散歩が日課
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ハーネスは、毎日少しずつ慣らしていくことが重要です。5分着けて脱がす、遊びながら10分着けて脱がす、と繰り返していき、ハーネスを着けても不自由なく動ければ外へ出てもいいでしょう。
ただし、事前にワクチンなどの予防接種を行い、ハーネスを付けていても外出するときは事故に注意するなど、準備や対策は怠らないようにしてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2016年9月号『前準備&乗せ方のコツをレクチャー 乗りもの移動これで安心・快適・スムーズ!』
参照/Instagram
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/kagio
※一部写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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