猫と暮らす
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【獣医師監修】涼しい季節も要注意!熱中症や病気の予防に必要な対策とは
過ごしやすい秋や冬は、愛猫の留守番時もつい油断しがち。しかし、涼しい季節でも、熱中症や泌尿器系の病気などに注意する必要があるのです。今回は留守番時の室温、休息スペース、飲み水などの熱中症対策や、熱中症以外に注意したい病気について解説します。
監修/石田陽子先生(石田ようこ犬と猫の歯科クリニック院長)
涼しい季節も猫の熱中症対策は必要!適切な室温とは
猫にとって快適な室温
猫が心地良く感じる室内の温度は、夏では28℃前後、冬では22℃前後といわれています。
家の構造にもよりますが、部屋同士の温度差を4℃以内に抑えるのが理想的な環境です。家を留守にする際は、できるだけエアコンなどを利用して愛猫にとって気持ちのよい室温をキープできるよう心がけましょう。
また、適切な温度に保っていても猫によっては暑い、寒いと感じる場合があるかもしれません。そんなときでも、猫が自由に移動して心地良い場所を見つけられるようにほかの部屋を開放するなどの工夫をしてあげてくださいね。
快適な休息スペースと水飲み場を用意しよう
室温が高めの部屋にはひんやりスペースを
ひんやり素材を使用した市販のシートやベッドを利用してもよいですし、保冷剤を厚めのタオルでくるんだものや、猫ベッドのクッションの下に忍ばせたものなど、お手製のものを使用してもよいですね。
また、ひんやり素材のベッドなどを、あえて高い位置に置くことで見晴らしをよくして、刺激を与えてあげるのもおすすめです。
涼しい部屋には毛布を
ひなたぼっこをする場所にも注意!
水飲み容器を複数用意
猫の水の飲み方にはそれぞれ好みがあるので、愛猫の好みに合った飲み方ができるように普段の様子を知っておくことが大切です。流れる水を飲むのが好きな猫には、自動給水器もおすすめですよ。
冬はこんな病気にも要注意
猫が冬になりやすいといわれるのは、尿石症や膀胱炎など「下部尿路」に関する病気です。冬になり猫が水を飲む量が減ると、オシッコが濃くなって泌尿器系の病気になるリスクが高まります。
尿石症
膀胱炎
悪化すると尿石症や、尿道に結石が詰まる尿道閉塞を併発する可能性も考えられます。
冬になりやすい病気を予防するには?
また、水を飲む量を増やすための工夫も大切です。上でも紹介したように、水飲み場を増やす、給水器を使うなどの対策がおすすめ。またぬるま湯を与える、ドライフードをウェットフードに切り替えるなどし、愛猫の飲水量を積極的に増やしましょう。
冬は乾燥も大敵!風邪や体調不良のおそれも
鼻やのどの粘膜が乾くと免疫力が低下し、猫が体調を崩しやすくなるでしょう。また、空気が乾燥するとウイルスが蔓延しやすくなるため、風邪や病気も心配に。
猫のいる部屋で加湿器を利用するなどし、湿度が低くなりすぎないよう注意しましょう。
ねこのきもちユーザーに聞いた!自動給水器ランキング
1位 | ジェックス ピュアクリスタル ホワイト ![]() | ポンプで水を循環させながら、抗菌活性炭を使用したフィルターで汚れをろ過することで、きれいでおいしい水をつくる自動給水器。猫用は猫が水を飲みやすい山形になっており、飼育数や用途などに合わせて11種類から選べます。 |
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2位 | リッチェル プレアクア キャットウォーターファウンテン | 独自の浄水カートリッジを使用した、循環式自動給水器。猫が水を飲みやすいように、湧き出す水が斜面を流れるような形状に設計されています。サイズはS・Mの2種類。 |
3位 | アイリスオーヤマ ペット用自動給水機 PWF-200 | 活性炭入りフィルター付きの循環式自動給水器。アタッチメントを取り外しすることで、2通りの水流に切り替えることができます。 |
※掲載商品はランクインしたブランドの一例を紹介しています。
監修/石田陽子先生
獣医師。川崎市の石田ようこ犬と猫の歯科クリニック院長。
おもに歯科・歯周外科診療と行動カウンセリングを行う。
愛犬は和音くん(オス・12才/4.7kg/ミニチュア・ダックスフンド)
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