猫と暮らす
UP DATE
【獣医師監修】猫の顔まわりのケア 部位別に自宅でできるお手入れを解説
猫は自分で毛づくろいをし、顔まわりも洗います。ただし、汚れが目立つときには、お手入れで手助けしてあげましょう。顔まわりのお手入れを行うタイミングと方法について、部位ごとに解説します。

長谷川 諒 先生
Ani-vet代表
往診専門 レイクタウンねこ診療所院長
きたじま動物病院所属獣医師
シュシュキャットクリニック所属獣医師
ヤマザキ動物専門学校非常勤講師(薬理学)
北里大学獣医学部獣医学科卒業
北里大学獣医生化学研究室研究生在籍 研究テーマ「伴侶動物の鉄代謝」
●所属:国際猫医学会/日本猫医学会/日本獣医学会
●主な診療科目:内科(猫)/一般診療(外科、内科)/予防医療
猫の目のお手入れ方法
また、涙があふれやすい猫もいます。あふれた涙で目頭が濡れていると、涙に含まれる成分で毛が変色する「涙やけ」になることもあるので、気になる場合はこまめに拭いてあげてください。
目やにはコットンでそっと拭く
目頭が濡れている場合もコットンでやさしく拭く
鼻ペチャ猫はとくに涙やけになりやすい傾向があります。涙は、目と鼻をつなぐ鼻涙管を通り鼻へ流れますが、鼻ペチャ猫は、この管が狭いため、目頭から涙がよくあふれてしまうのです。小まめにケアしてあげましょう。
猫の鼻のお手入れ方法
清潔な指やコットンでやさしく取る
鼻くそは深追いしない
猫の耳のお手入れ方法
猫種や個体による違いがありますが、もともと猫の耳は何の異常もなければ、耳あかはそれほどつかないようです。
逆に、清潔にしようと耳を必要以上に拭いてしまうと、かえってトラブルのもとになることもあります。耳穴が湿って通気が悪くなると、細菌やカビが繁殖して、外耳炎などの病気にかかりやすくなるからです。
薄い色の耳あかが少しあるときだけ、お手入れするといいでしょう。
見える範囲の耳あかは清潔なウエットティッシュなどで拭く
垂れ耳や反り耳・体質で耳あかが出やすい猫も
また、体質的に耳あかが出やすい猫もいます。そんな猫はこまめにお手入れをしてあげましょう。
あごのお手入れ
あごにフードかすがついて汚れていたら、家でお手入れして清潔にしましょう。
また、皮脂の分泌が盛んで、いわゆる〝あごニキビ〟というブツブツができてしまうこともあります。この場合は、家で無理に取ろうとするとかえって悪化するので、動物病院で相談をしましょう。
フードかすは濡らしたコットンで拭き取る
こんなときはお手入れNG!動物病院に相談を
目の様子
●目のあたりを気にして前足でかいている
●しきりにまばたきしている
●目の縁が赤くなっている
●涙があふれている
鼻の様子
●鼻の下がジトジトと赤くなっている
耳の様子
●耳からクサイ臭いがしている
●耳の中や後ろが赤くなっている
●耳のあたりを気にして前足でかいている
●頭をブンブン振っている
あごの様子
●赤く腫れている
●あごを気にして前足でかいている
●あごが濡れるほどよだれが出ている
文/ねこのきもちWeb編集室
参考&画像・イラスト出典/「ねこのきもち」本誌、ムックより
UP DATE