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【獣医師監修】猫の顔まわりのケア 部位別に自宅でできるお手入れを解説

猫は自分で毛づくろいをし、顔まわりも洗います。ただし、汚れが目立つときには、お手入れで手助けしてあげましょう。顔まわりのお手入れを行うタイミングと方法について、部位ごとに解説します。

猫の目のお手入れ方法

起きがけなどに、猫の目に茶色いカサカサした目やにがついていることがあります。こんな目やには自然に出るものなので、猫自身がするグルーミングで取れないときは、人がお手入れをしてあげましょう。
また、涙があふれやすい猫もいます。あふれた涙で目頭が濡れていると、涙に含まれる成分で毛が変色する「涙やけ」になることもあるので、気になる場合はこまめに拭いてあげてください。

目やにはコットンでそっと拭く

少量の茶色く乾いた目やにが気になるなら、清潔なコットンでそっと取ってあげてください。目に刺さるおそれのある綿棒は使わないようにしましょう。

目頭が濡れている場合もコットンでやさしく拭く

涙で濡れている目頭を、目の表面に触れないよう気をつけながら、清潔なコットンなどでやさしく拭きます。
鼻ペチャ猫はとくに涙やけになりやすい傾向があります。涙は、目と鼻をつなぐ鼻涙管を通り鼻へ流れますが、鼻ペチャ猫は、この管が狭いため、目頭から涙がよくあふれてしまうのです。小まめにケアしてあげましょう。

猫の鼻のお手入れ方法

猫の鼻に、すぐポロッと取れそうな茶色の鼻くそがついている場合は、自宅でお手入れをしてあげましょう。

清潔な指やコットンでやさしく取る

茶色のカサカサした鼻くそは、目から鼻に流れた涙が固まったものです。自然に取れるので、付いていても気にし過ぎないで大丈夫です。すぐに取れそうなら家で取りましょう。清潔なコットンか指で、ピッと取って。取ったあとは手を洗うのを忘れずに。

鼻くそは深追いしない

鼻くそは深追いせず、表面のものだけピッと取ってあげてください。すぐに取れなくても、いずれ自然に出てくるので深追いせず、そのまま様子を見ていてOKです。

猫の耳のお手入れ方法

猫の耳は、ニオイや耳の赤みがなければ、無理にお手入れしなくても大丈夫です。
猫種や個体による違いがありますが、もともと猫の耳は何の異常もなければ、耳あかはそれほどつかないようです。
逆に、清潔にしようと耳を必要以上に拭いてしまうと、かえってトラブルのもとになることもあります。耳穴が湿って通気が悪くなると、細菌やカビが繁殖して、外耳炎などの病気にかかりやすくなるからです。
薄い色の耳あかが少しあるときだけ、お手入れするといいでしょう。

見える範囲の耳あかは清潔なウエットティッシュなどで拭く

目で見える範囲を、柔らかく清潔なペット用のウエットティッシュなどで拭きます。猫は耳道が短いので、それで十分きれいにできます。

垂れ耳や反り耳・体質で耳あかが出やすい猫も

垂れ耳猫は、垂れた耳が耳穴をふさぎ、通気が悪く耳あかがつきやすい傾向にあります。
また、体質的に耳あかが出やすい猫もいます。そんな猫はこまめにお手入れをしてあげましょう。

あごのお手入れ

あごは、猫が自分でグルーミングしづらいのに、フードのかすが付いて汚れやすい部分です。
あごにフードかすがついて汚れていたら、家でお手入れして清潔にしましょう。
また、皮脂の分泌が盛んで、いわゆる〝あごニキビ〟というブツブツができてしまうこともあります。この場合は、家で無理に取ろうとするとかえって悪化するので、動物病院で相談をしましょう。

フードかすは濡らしたコットンで拭き取る

水で濡らしたコットンで、毛の流れに沿うようにフードかすを拭き取り、きれいにします。毛に絡んだかすをコームでとかす方法もあります。

こんなときはお手入れNG!動物病院に相談を

以下のような様子が見られるときは、家でお手入れをするのではなく、動物病院に相談しましょう。

目の様子

●取れにくい、もしくは黄色の粘っこい目やにがついている
●目のあたりを気にして前足でかいている
●しきりにまばたきしている
●目の縁が赤くなっている
●涙があふれている

鼻の様子

●青ばなの固まりがついている
●鼻の下がジトジトと赤くなっている

耳の様子

●乾燥した、もしくは湿った黒い耳あかがついている
●耳からクサイ臭いがしている
●耳の中や後ろが赤くなっている
●耳のあたりを気にして前足でかいている
●頭をブンブン振っている

あごの様子

●黒っぽいブツブツができている
●赤く腫れている
●あごを気にして前足でかいている
●あごが濡れるほどよだれが出ている
顔まわりをよく見ることは、異常の早期発見にもつながります。毎日観察して、猫が自分で落とせない汚れを発見したら、ケアしてあげてくださいね。
監修/長谷川諒先生(きたじま動物病院)
文/ねこのきもちWeb編集室
参考&画像・イラスト出典/「ねこのきもち」本誌、ムックより
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