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【獣医師監修】一人暮らしで猫を飼う|心構えや注意点、間取りやレイアウトなど

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猫を飼いたいけど、一人暮らしだからと諦めている人は多いですよね。でも実際に、一人暮らしで猫を飼うのは難しいものなのでしょうか?今回は、一人暮らしで猫を飼うときの心構えやメリット、必要な費用やグッズ、住環境のポイントなどについて解説します。

この記事の監修

佐藤 貴紀 先生

 獣医師
 目黒アニマルメディカルセンター 隅田川動物病院顧問
 VETICAL動物病院(オンライン相談)
 慶應義塾大学大学院経営管理研究科

●経歴:
麻布大学獣医学部卒業
西荻動物病院副院長
日本獣医生命科学大学獣医内科学教室研修生
dogdays東京ミッドタウンクリニック副院長
株式会社FORPETS設立 白金高輪動物病院院長
株式会社FORPETS代表取締役
JVCC動物病院グループ代表取締役
株式会社WOLVES Hand取締役

●資格:獣医師/獣医循環器認定医

●所属:日本獣医循環器学会

●主な診療科目:循環器科

●書籍:『いぬのココロがわかる本』ぶんか社文庫/『お仕事熱血ストーリー 感動する仕事!泣ける仕事!第2期』学研/『教えて!獣医さん 犬の悩みなんでも相談室』学研プラス/『猫の急病対応マニュアル』鉄人社『動物たちのお医者さん』小学館ジュニア文庫『犬の急病対応マニュアル』鉄人社

●SNS:公式Facebook公式ブログ公式TwitterYouTube『名医のいる相談室』

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一人暮らしで猫を飼うときの心構え

MIXミケの鈴ちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

一生責任をもって飼うことができる

一般社団法人ペットフード協会の調べ(2017年)では、現在の猫の平均寿命は15.33才となっています。なかには20年以上生きる長寿な猫も。このデータを踏まえたうえで、寿命を迎えるまで責任をもって飼うことができるかを考える必要があります。

猫と暮らしていく経済的余裕がある

猫を飼うには、迎え入れるときの初期費用だけでなく、あらゆる費用が年間でかかります。具体的にどれだけのお金がかかるのか、項目別に見ていきましょう。

費用項目1匹あたりにかかる平均額
フード2,633円/月
トイレまわりの消耗品1,242円/月
おもちゃ2,239円/年
爪とぎ器2,152円/年
猫ハウス・猫タワー11,677円/年
ペットホテル10,000円/泊
病気の治療費(持病なし)7,233円/年(持病あり)29,966円/年
薬・サプリメント21,811円/年
ペット保険料25,299円/年
ワクチン接種4,661円/年
ノミ・ダニ予防5,179円/年
健康診断5,290円/年

緊急時に猫を預かってくれる人や場所を確保できる

なるべく家にいようと思っても、仕事や入院など予期せぬ事態で家を空けなければならないことはあります。一人暮らしの場合は、緊急時に猫を預かってくれる人や場所を自分で確保しなければなりません。友人や家族に猫の世話をお願いするか、ペットホテルやペットシッターなど利用できそうなサービスを事前に調べておきましょう。

また、猫の病気やケガをすぐに診てもらえそうな近隣の動物病院についても、あらかじめ場所や休診日などを確認しておくと安心です。できれば夜間救急も調べておくのが望ましいでしょう。

お世話の時間を確保できる

食事やトイレを用意する時間はもちろん、爪切りなどのケアをしたり一緒に遊んだりする時間を確保できるかどうかも、猫を飼ううえでは重要です。家に帰る時間が遅いなど、いそがしい生活環境に身を置いている人は、現実的に猫と暮らせるか、お世話はできるかを冷静に考える必要があります。

一人暮らしだと猫は寂しい?複数飼いのほうがいい?

MIX茶×白のムギくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

1匹飼いでも猫は寂しくならない!

一人暮らしで1匹飼いだと、猫は寂しいのでは?と、疑問に思っている飼い主さんも多いですよね。実は、猫は犬と違って生後5~6カ月には母猫やきょうだい猫と離れて1匹で行動するようになるため、1匹飼いだからと特に寂しがることはないのだそうです。

猫と飼い主さん双方にメリットがある

むしろ、飼い主さん1人と猫1匹のほうが、信頼関係を結べることが多く、よいパートナー同士になれるといわれています。また、猫も同居猫からの緊張やストレスを受けずに穏やかに暮らすことができるので、飼い主さんと猫、双方にメリットがあるんだそうですよ。
一方、猫たちの相性がよければ、複数飼いのよさもあります。ただし、先住猫との相性の見極めやお互いを慣らすことなどの準備が必要です。

複数飼いから1匹飼いへの変化は不安がることも

ただし、複数飼いから急に1匹飼いに変えてしまうと、いつもと違う環境に不安を感じるおそれがあるので注意が必要です。

パニックやストレス過多にならない接し方が大切

飼い主さんとディープな関係を築けるといっても、基本的に飼い主さん1人としか接する機会がないため、いろいろな刺激に対して弱くなってしまうことが考えられます。そのため、来客や大きな音など猫にとって想定外のできごとが起きたときは、ひどくパニックを起こしたり、大きなストレスを受けたりするおそれがあります。

受ける刺激が弱すぎても強すぎても猫にとってはよくないので、猫にストレスを与えないよう配慮しつつ、ふだんから刺激にある程度慣れさせるようにしておきましょう。キャリーケースで出かけて飼い主さん以外の物事に触れさせる、猫の気分を害さない程度にかまうなど、小さなことから始めるとよいかもしれませんね。

猫が愛情不足や運動不足にならない工夫も必要

詳しくは後述しますが、猫を1匹で飼う場合は、猫が愛情不足や運動不足にならないよう、上下運動ができる場所をつくったり、帰宅後に遊ぶ時間を長くとったりと、室内環境やお世話の仕方を工夫してあげる必要があります。

以下の記事で、1匹飼いのメリット・デメリットについて詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

一人暮らしで猫を迎える前に準備しておきたいグッズ

ミヌエットのモナカちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

ここからは、初めて猫を飼う際に、準備しておきたいグッズを、初日から必要なものと徐々に準備すればよいものに分けてご紹介します。

初日から必要なグッズ

キャットフード、フードボウル&水入れ

猫の年齢に応じた、「総合栄養食」のキャットフードを用意します。「総合栄養食」とは、猫のライフステージに合わせて、栄養とエネルギーバランスを考えて作られたフードのこと。消化吸収されやすく、効率よく体内で使われることも考慮されています。総合栄養食と水だけで健康状態が維持できるようになっているため、毎日の主食として与えるのに適しています。

「一般食」「副食」と表示されたフードは、特定の栄養補給や食いつきアップなど嗜好性を重視していますので、それだけしか与えないと栄養は不足してしまいます。あくまでも総合栄養食を主食として、一般食や副食は1日に必要なエネルギー量の10~20%以内にしておきましょう。

安全性や衛生面から考えると、フードや水を入れる容器は、陶器やステンレス製がおすすめです。水用の容器は、よく飲ませるためにも数カ所に置くとよいでしょう。また「自動給水器」は、常にきれいな水を与えることができるので、一人暮らしには便利なアイテムです。

トイレ用品

最近は、システムトイレ派が増えています。掃除も簡単で、ニオイ対策にもよいことが理由のようです。子猫の場合は、少し小さめの使いやすいトイレを用意してあげるといいでしょう。トイレ砂を途中で変更すると、猫が使わなくなることもあるので、最初が肝心。飼い主さんの使い勝手もありますが、猫の好みを優先させてあげましょう。トイレの設置場所にも気を配り、猫が快適に排泄できる環境を整えてあげてください。

キャリーケース

キャリーケースは迎え入れた猫を家に連れて行くときや、動物病院や災害避難など、移動の際に必要不可欠なアイテムです。キャリーケースに入るのを嫌がる猫もいますので、子猫のうちから慣れさせておくことをおすすめします。キャリーケースにはソフトとハードのものがありますが、猫の場合は隙間などから逃げることも考慮してハードケースを選びましょう。

爪とぎ器

猫の爪とぎは本能ですので、やめさせることはできません。そのままにしていると、あちらこちらで爪をとぎ壁や柱、家具がボロボロになってしまうことも。そうなる前に爪とぎ器を用意して、そこで爪をとぐように教えましょう。

爪とぎ器の素材は麻、段ボール、木などさまざまで、猫によって好みもあります。たとえば段ボールをかじる猫の場合は段ボールでない素材にするなど、愛猫に合ったものを見つけましょう。

徐々に準備していきたいグッズ

猫用ベッド

猫は1日の大半を寝て過ごしますので、快適な寝床が必要です。高い所や部屋の隅っこ、日当たりのよい所など猫が好む場所に、猫の居場所をつくってあげましょう。ペット用ベッドやクッションなどに、タオルやフリースを敷いて使うと、汚れたり抜け毛が付いたりしても楽に洗濯ができるので便利です。

おもちゃ

生後1~2カ月を過ぎたころから、猫は一人遊びを始めます。子猫の時期は、好奇心が旺盛で動くものすべてに興味を示すので、好奇心を満たすことができるおもちゃを用意しましょう。成猫も、運動不足解消やストレス解消におもちゃが役立ちます。

お手入れ用品

徐々にでもいいのですが、爪切りやブラッシングなどのお手入れ用品は、できるだけ早くから用意したいものです。迎える猫が子猫の場合、早くから慣れさせることで、成長してからもお手入れを嫌がりにくくなります。

首輪、名札

完全室内飼育でも、万が一脱走してしまったり災害に巻き込まれてしまったりと、迷い猫になるおそれもないとはいえません。迷子になった場合を想定して、猫や飼い主さんの名前、連絡先を書いた名札と首輪を用意しておくと安心です。

ただし、子猫の場合は首輪が引っかかりやすいので、引っかかったときにすぐに取れるもの、抜けやすいものを選ぶか、首輪をつけないほうがよいでしょう。

ケージ

ふだんからケージに慣れさせて、安心できる自分の部屋のようになると、来客時や掃除機の音など苦手なものを避けて自ら中に入るようになります。留守番時に入ってくれれば、誤飲・誤食や事故も防げて安心です。

また、ペットホテルや病院、災害での避難時は、ケージで過ごすことが多くなります。ケージに慣れておくことで、緊急時の猫のストレス軽減につながります。

一人暮らしで猫を飼うのに必要な住環境とは

ロシアンブルーのりおんくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

これから猫と暮らす家を借りようと思った場合、猫との暮らしをイメージして選ぶとよいでしょう。

物件探しのポイント

一人暮らしで猫を飼う場合、できればワンルームの部屋よりも1Kといったような部屋の間に仕切りがある間取りを選ぶとよいでしょう。キッチンに入られたくない、水回りを触られたくない、といった場合に扉を閉めて猫に入られないように区分けすることができます。

また、ペット可はもちろん、犬だけでなく猫も居住可能かどうかを確認することも重要です。そのほか、通える距離に動物病院があるとなおよいでしょう。

間取りをカバーするための工夫

十分な間取りが確保できない場合でも、窓辺など猫が好む場所にキャットタワーや乗っても大丈夫な高さの家具を設置して、上下運動をできるような工夫をしてあげましょう。また、猫が安心できる安全な場所を複数用意することも大切です。

家を空ける時間が長いときのレイアウトのポイント

飼い主さんが部屋を空ける際は、猫に入ってほしくない場所や事故が起こりそうな場所に、侵入防止用の柵や脱走防止用の柵、扉などをセットしておくことをおすすめします。

また、誤飲・誤食による中毒症状の発症や、窓からの落下事故などを防ぐためにも、猫にとって危険なものは出しっぱなしにせず引き出しにしまう、窓を開け放しにしないといった対策を心がけましょう。

猫のことをしっかり理解したうえで飼い始めよう!

MIX黒×白のこまちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

独立心が強い猫は一人暮らしでも比較的飼いやすい動物といえますが、さまざまな制約がつくことや覚悟は必要ですし、巷の情報通りに飼えるとも限りません。一時の情に流されてしまうと、飼い主さんと猫、双方を不幸にしてしまうので、猫を飼うことがどういうことかをしっかり頭に入れたうえで、猫を迎え入れるようにしてくださいね。

以下の記事で、猫を迎え入れる際のポイントや飼育上の注意点などを解説しているので、こちらも参考にしてみてくださいね。

参考/「ねこのきもち」2017年1月号『“○人暮らし”ならでは 家族の人数別 愛猫とのLOVEのカタチ』
   「ねこのきもち」2019年1月号『猫との暮らしでかかるお金はいくら?CAT計簿』
   「ねこのきもち」特別編集「子ねこのきもち」『子猫が来ると決まったらコレを準備!』
監修/佐藤貴紀先生(目黒アニマルメディカルセンター 隅田川動物病院 循環器担当)
文/pigeon
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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