1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 【獣医師監修】猫のよだれは病気のサイン!原因や対処法は?

【獣医師監修】猫のよだれは病気のサイン!原因や対処法は?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

猫はあまりよだれをたらすことが無い動物です。そんな猫がよだれをたらしていたら、病気や誤飲などのトラブルが考えられます。今回は、猫のよだれの主な原因と、ケースごとに対処法や予防法を解説します。日頃から様子をチェックしておくことが大切ですよ。

猫のよだれはトラブルの証拠?!

見上げる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

犬は運動後激しく呼吸し、口を開けながらよだれをたらすことがあります。一方、猫は普段あまりよだれをたらすことはありません。猫がよだれをたらしていたら、体に異変が起こっているサインです。

よだれは病気や誤飲、中毒の症状などを示していることも考えられます。猫がよだれをたらすということは、緊急を要するケースも考えられることであると覚えておきましょう。まず飼い主さんが原因を探り、獣医師へ正確な情報を伝えます。これによりトラブルを回避できることもありますので、対策や予防法をぜひ覚えておきましょう。

口内トラブルが原因のよだれ

口を開ける猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

口内炎が原因

口内炎は、病気などで体の弱った猫や高齢の猫によく見られ、歯ぐきや舌、口内に炎症を起こす病気です。歯肉や舌、口腔内の粘膜が赤く腫れたり、ただれたりといった症状を引き起こします。ウイルス疾患や糖尿病、腎臓病などの全身疾患が原因となっているタイプと、歯周病の悪化が歯肉炎となり、口内に炎症を引き起こすタイプの口内炎があります。

歯周病が原因

歯周病は、歯ぐきや歯を支える周辺組織が炎症を起こす疾患です。歯ぐきが腫れて出血を起こし、ひどい場合は膿が出ることもあります。さらに歯周病が進むと、歯が抜け落ちてしまうことも。

猫のご飯は柔らかいものが多いため、歯に食べカスが付きやすくなります。その食べカスは歯垢から歯石になり、そのまま放置してしまうと歯周病の原因になりやすいので、日頃から歯磨きや歯のチェックを行うようにしましょう。

治療法

口内炎や歯周病になると、口臭が強くなりよだれの量が増加します。ひどい痛みを伴うことがあるため、食欲不振を引き起こし、体力低下にもつながってしまいます。このような場合、できれば口腔内を観察し、すぐに獣医師に診断してもらいましょう。口内の炎症範囲や程度、位置を確認し、口内炎を引き起こすウイルス感染や内臓疾患が疑われる場合は血液検査を行います。痛みを伴っている口内炎の場合は、診察自体を嫌がる猫も多いかもしれません。

治療法は口内トラブルの原因によって異なりますが、多くの場合は歯周病が原因です。猫の健康状態によっては麻酔をかけて歯石を除去し、ぐらついた歯を抜く処置を行うこともあります。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース(口内炎)」

ねこのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース(歯周病)」

ウイルスが原因のよだれ

くつろぐ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫カリシウイルス感染症(猫カゼ)

猫カゼが原因のよだれもあります。猫カゼ、通称「猫カリシウイルス感染症」は、ウイルスの感染によって口内炎や鼻水、くしゃみ、よだれといった症状が引き起こされる病気です。猫カゼは人の風邪とは違いますが、原因ウイルスが鼻やのどから感染して炎症を起こし、くしゃみや鼻水などの症状を引き起こす点は共通しています。

猫カゼもしっかりとした治療を

猫カゼと人の風邪は原因ウイルス自体が違なるため、人の風邪とは区別しなければいけません。人は風邪をひくと、休養して体力を回復させようとします。たいていは2~3日で症状が治まるような軽いものですが、猫のカゼは重症化すると命に関わったり、後遺症が残ったりするケースもあります。猫のカゼは「ただのカゼ」と甘く見ず、獣医師の診断を仰ぎ早期に治療を開始することが必要です。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース(猫カリシウイルス感染症)」

その他のよだれの原因

帽子をかぶった猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

熱中症

夏になると「熱中症に注意!」という注意喚起がテレビなどから聞こえるようになりますよね。熱中症とは、体が高温多湿の環境に適応できないことで起こる、さまざまな症状の総称で、体温を上手く調整できなくなり、熱が下がらなくなることで引き起こされます。猫も同じようにかかる病気で、呼吸が早く荒くなり、苦しそうにあえぎ、よだれをたらし始めて口呼吸が認められるようになります。

猫の場合は、暑いときのキャリーバッグや車内・室内での放置、長時間のドライヤーの熱風、過度な運動や肥満、ストレスなどが原因となるケースが多いです。そのまま放置してしまうと、よだれをたらしながらぐったりとしてふらつき、さらに重症化するとけいれんを起こして死亡することもあります。

熱中症になる前に体温の上昇を防ぐことが理想ですが、症状が出たら速やかに涼しい場所へ移動し、体を水や氷枕で冷やしながらすぐに病院へ行きましょう。病院では冷却や点滴、猫の全身状態に合わせた治療を行います。

誤飲

誤飲が原因でよだれをたらしていることもあります。猫が遊んでいる最中におもちゃの先端を噛みちぎったり、取れた飾り部分を口にしてしまったりする誤飲が多くみられます。誤飲の症状は、突然の嘔吐や下痢、食欲の低下などです。ウンチと一緒に排出されれば一安心ですが、中には開腹手術で取り出さなければならないケースもあります。誤飲してしまったら、すぐにかかりつけの獣医師に連絡し、受診すべきか指示を受けてください。

おいしそうなニオイのする食品トレーなどは、猫にとってはソフトな噛み心地が魅力的。そのほかにも金具が付いたソーセージのフィルムや食品用ラップ、焼き鳥のクシなどの例もあります。フタ付きのゴミ箱を利用するなどして、誤飲を防ぎましょう。

中毒物質を食べてしまった場合

中毒物質を食べてしまった場合、大量のよだれが出るなど、神経症状を引き起こすこともあるため注意が必要です。その場合は、獣医師へ何を誤飲したかを伝え、処置がスムーズに行えるようにしましょう。

誤飲で中毒症状を引き起こす代表的な食べ物は、以下のとおりです。

  • 玉ねぎ、長ねぎ、ニラ
  • アワビ、ハマグリ、アサリなどの貝類
  • 生のイカ、タコ
  • 生のエビ、カニ
  • イチジク
  • ブドウ
  • チョコレート、ココア
  • 緑茶、コーヒー、紅茶
  • アルコール など

ねこのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース(熱中症)」

ねこのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース(異物誤飲)」

日頃の健康管理が大切

キッチンで休む猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

よだれの主な原因は、口内トラブルやウイルス、熱中症や誤飲、そして中毒症状です。口内のトラブルは、歯磨きや飼い主さんの口内チェックで予防し、ウイルスはワクチン接種で防ぐことができます。日々の生活の中で注意すべきなのが、熱中症や誤飲、中毒症状です。温度調節や水の管理などを適切に行い、そして猫の口に入りやすい小さいものや中毒物質に注意しましょう。

飼い主さんが気を付けていても、猫が病気にかかってしまうことはあります。症状が出ていても、早期発見すれば重症化を防ぐことができる場合もあるので、日頃からの健康管理が大切です。愛猫の行動をできる限り観察し、よだれをたらす症状を引き起こさないように努めましょう。

参考/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
   「ねこのきもち」2017年12月号『甘く見ないで!猫カゼは人のカゼとは違うんです』(監修:Pet Clinic アニホス院長 弓削田直子先生)
   「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『病気・症状データベース』
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/anzu
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

猫と暮らす

更新

関連するキーワード 一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る