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猫に必要な栄養素とは?キャットフードの原材料を獣医師が解説!

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必要な栄養素が含まれたキャットフードを選ぶには、なにを確認したら良いのでしょうか。今回は、パッケージの原材料表示などの正しい見方や必須とされる栄養素を含む原材料、気になる添加物が必要な理由について、人気のフードブランドとともに紹介します。

パッケージから原材料を見るときに覚えておきたいこと

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パッケージの原材料をチェックする際、『○○肉』などの動物性のたんぱく質を摂取できる原材料が一番初めに記載されているかどうかを気にする飼い主さんがいるようです。確かに、パッケージの原材料表記は、消費者にとってよりわかりやすいよう、ペットフード公正取引協議会によって設けられた「ペットフードの表示に関する公正競争規約」のルールに則って、原材料に占める重量の割合の多い順に記載されているのですが、実はペットフードの品質は、原材料の表示順だけでは判断することができないのです。

◇1つの栄養素を構成するのは1つの原材料だけではない
キャットフードの原材料においては、例えば鶏⾁であれば、たんぱく質や脂肪、ビタミンなど、1つの原材料が複数の栄養素の供給源となっています。そして、たんぱく質は鶏肉以外にも、小麦や大豆などの穀類といった植物性の原材料にも含まれていて、そのたんぱく質から得られるアミノ酸は、原材料が動物性であろうと植物性であろうと、まったく同じものです。

◇原材料の記載順は記載の仕方によっても変わる
例えば商品自体が小さいなど、パッケージに情報を記載できる場所が限られていることがあるため、原材料の記載は、『○○類』などと分類名としてまとめて記載することが許可されています。つまり、『肉類』とまとめて記載すれば、それだけ合計の重量が多くなるため、前のほうに記載されることとなり、逆に『チキン、ポーク』といったように別々に記載すれば、個々の重量で判断されるため、ほかの原材料より後に記載されることもあるのです。例えば、肉類は1種類の原材料、穀物は複数の原材料を用いれば、肉類は前に記載されるということも。原材料の表示順を見ただけでは、栄養バランスまでは分かりませんので注意して下さい。

◇原材料に含まれる水分量も記載順に影響する
一見、栄養が豊富に思える正肉ですが、その重量の半分以上は水分であり、鶏肉であれば約70%も含まれているため、原材料の重量を見るとその割合が大きく、記載順にも当然影響します。対して、鶏を原材料としたチキンミールは粉状で水分をほとんど含まないため、実際には前に記載のある生の鶏肉よりも多くの栄養素を含んでいることもあるのです。

以上のことから、キャットフードを選ぶ際には、原材料が何かということよりも、製品全体に含まれる栄養素の量やバランスで見ることのほうが大切だといえます。そして、その栄養バランスや品質を見る際は、パッケージに記載されている主な栄養素や水分の重量比を示す保証成分の欄を確認するとよいでしょう。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「キャットフードに記載された原材料表示を見るときのポイントは? ~原材料記載に関する法律とルール~」

ねこのきもち WEB MAGAZINE「キャットフードの栄養のポイントは、最初に記載されている原材料だという話を聞いたのですが?」

キャットフードに使用される主な原材料と栄養素

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キャットフードは、猫にとって必要とされる5大栄養素である、「たんぱく質」「炭水化物」「脂肪」「ビタミン」「ミネラル」すべてをバランス良く摂取できるように、さまざまな原材料が使用されています。

◇肉類・魚介類・豆類など
筋肉や皮膚、被毛、血液、内臓、ホルモンなどを構成するために必要なたんぱく質(アミノ酸)源です。猫は肉食動物なので、ふだんから摂取したたんぱく質をエネルギー源として利用しているため、犬よりも多くのたんぱく質が必要とされています。

◇穀類など
脳や筋⾁のエネルギー源となるでんぷんを多く含みます。また、適切に加熱調理されたでんぷんであれば、猫も十分に消化・吸収することができます。ただし、猫はでんぷんを消化する能⼒が犬などと比べて高くないため、多く摂取しすぎないよう注意が必要です。実際には、キャットフードに含まれる程度の炭水化物であれば問題はありません。

◇油脂類など
おもにエネルギー源となる脂質ですが、毛ヅヤをよくする働きもあります。たんぱく質や炭水化物よりも効率よくエネルギーを供給できますが、過剰に摂取すると体内に蓄えられ、肥満のもとになります。

◇ビタミン類など
体内の代謝機能に役立ちます。猫はビタミンC以外のビタミンを体内で必要量合成することができないため、食べ物から摂取する必要があります。とくに成長期と繁殖期には、新たな組織を次々と作るために多く必要なので、しっかりと補いたい栄養素です。

◇ミネラル類など
骨などの構成成分となったり、体のさまざまな機能を維持する重要な役割があります。ミネラルは他のミネラルの機能を低下させたり、助け合って機能したりといったように複雑な関係にあるため、個々に適正量を摂取するだけではなく、バランスよく摂取することがとても大切です。

ちなみに、栄養素の残り1つは「水」です。動物は体脂肪のほぼすべてとたんぱく質の半分を失っても生きていくことができますが、水分については15%失うと生きることができないため、実はあらゆる栄養素の中でもっとも重要といえるのです。良質なキャットフードを選んで与えるとともに、新鮮な水がいつでも飲めるような環境を整えてあげましょう。

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気になる「添加物」は何のために入れるの?

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「キャットフードには添加物が入っていないほうがいいのではないか」と思いがちですが、使用されている添加物には、それぞれきちんとした役割があります。また、それらは食品や飼料としての使用が許可されたものであり、人および動物の健康を損なわないことが安全性試験により確認されたものなので、不安に思うことはありません。

◇酸化防止剤
ドライフードは見た目ではわからなくても、開封とともに原材料の油脂の酸化が始まり、少しずつ劣化していきます。酸化防止剤は、その酸化を防止するために使用されている添加物です。酸化防止剤を使用しない場合、ドライフードはあっという間に脂肪が酸化してしまい、ニオイの変化で嗜好性が落ちるとともに、健康にも悪影響を及ぼすものになってしまいます。
なお、化学的に合成されたものや天然由来のもの、ビタミンEやクエン酸など、酸化防止の役割を果たす栄養成分などが「酸化防止剤」として使用されています。

◇保存料
食品の腐敗などの原因となる微生物やカビの繁殖をさまたげ、保存性を高めるための添加物です。

◇着色料
収穫時期によって色がばらつくことのある、天然の原材料の色調を整えるため、見栄えのために使われることが多い添加物です。

◇ビタミン類・ミネラル類・アミノ酸類
栄養バランスを整えるための添加物です。

◇旨み成分など
猫の食欲を増進するための添加物です。とくにドライフードは、粒が猫の舌に触れたときにダイレクトに味が感じられるように、旨味成分のパウダーを表面にまぶしたり、旨味オイルを粒の中にまでたっぷりと浸透させたりと、猫においしく食べてもらうための工夫がされています。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「キャットフードに入っている添加物が気になります。酸化防止剤は、どうして入っているのですか?」/a>



愛用者の多いキャットフードブランドをご紹介!

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猫にとって必要な栄養素がバランスよく調整されているのは、総合栄養食のキャットフードです。飼い主さんとしては、特に人気のあるブランドが気になるのではないでしょうか。そこで最後に、「ねこのきもち」アプリユーザーの皆さんが選んだ愛用中のキャットフードブランドのランキングをご紹介します。
こちらのランキングも参考に、実際に店頭で商品の成分表示を確認しながら、愛猫にとってより良いものを選んであげてくださいね。

購入しているフードブランドランキング
1位ロイヤルカナン(ロイヤルカナン ジャポン)
フィーライン ヘルス ニュートリション インドア

室内猫の健康維持をサポートするフード。消化率の非常に高い超高消化性タンパク(L.I.P.*)と複数の⾷物繊維を配合し、脂肪の含有量も適度に抑えています。
*L.I.P.:消化率90%以上の超高消化性タンパク(ロイヤルカナン調べ)
2位シーバ(マース ジャパン)
シーバ® デュオ® 香りのまぐろ味セレクション

外はカリッと、中は舌でとろけるクリームの2層粒が特徴。セレクションシリーズでは、4種類の味が1つの箱で楽しめます。
3位モンプチ(ネスレ ピュリナ ペットケア)
モンプチ スープパウチ まぐろスープ かにかま、しらす入り

栄養と水分をおいしく補給できる、具だくさんでとろりとしたスープ。メインのごはんのほかに、おやつやごほうびにも。

今後購入してみたいフードブランドランキング
1位ロイヤルカナン(ロイヤルカナン ジャポン)
商品は「購入しているフードブランドランキング」の表をご参照ください。
2位ブルー(ブルーバッファロー・ジャパン)
BLUE ライフプロテクション・フォーミュラ™ 成猫用室内飼い 毛玉ケア チキン&玄米レシピ

室内猫の体重維持と毛玉ケアに配慮したフード。骨抜き鶏肉、野菜などの自然素材で味も追求しています。

ランキング/「ねこのきもち」2018年8月号『猫アイテム人気ランキング2018』より。※2018年4~5月「ねこのきもちアプリ」内調査(n=372)※商品は各メーカーの代表的な商品を掲載。


監修/徳本一義(獣医師)
へリックス株式会社代表取締役社長。大学卒業後、小動物臨床を経て、ペットフード会社で学術部門を担当。現在は、複数の獣医科大学の非常勤講師を兼任。ペット栄養学会理事。ペットフード協会新資格認定制度実行委員会委員長。
徳本先生

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