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初心者飼い主さん必見! 猫を飼うときに知っておきたいこと

初めて猫を飼うときは、何かと不安になってしまいがち。そこで今回は、初心者飼い主さんに知っておいてほしい、ぴったりの猫種や揃えておきたいグッズ、健康のために与えたいフード、しつけのコツなどについて解説します。動物病院の見つけ方もご紹介するので、参考にしてみてくださいね。

初めて猫を飼う人にぴったりの種類は?

プリンちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「この種類の猫が飼いたい」と心に決めた猫がいるかたもいるかもしれませんが、なかには「どんな種類の猫が自分に合うのだろう」と悩んでしまうかたもいるようです。そこでまずは、初心者さんでも比較的飼いやすいといわれている猫についてご紹介します。

初心者でも飼いやすい猫の種類

  • アメリカンショートヘア
  • スコティッシュフォールド
  • マンチカン
  • ラグドール
  • 雑種猫(MIX)など

初心者でも飼いやすい猫の特徴

性別

一般的にはオスのほうが甘えん坊、メスのほうがマイペースだといわれていますが、オスのほうがメスに比べてやや体格が大きくなる傾向に。性別は好みで決めるといいでしょう。

被毛

猫には長毛種と短毛種が存在しますが、長毛種は特に日々のブラッシングが大切です。また、抜け毛の掃除やシャンプーなどのお手入れもこまめに行う必要があるので、お手入れの楽さでいえば、短毛種のほうが飼いやすいといえるかもしれません。

性格

鳴き声が大きくよく鳴く猫や、運動が大好きな猫など、その性格はさまざま。飼い主さんのライフスタイルや、住んでいる場所などを考えて選びましょう。

年齢と血統

子猫から育てる場合も、成長した猫を保護団体などから譲り受ける場合も、それぞれに「よい点」と「注意が必要な点」があります。また、猫の寿命や健康状態は個体差が大きく、純血種か雑種かでは、どちらがいいとは一概にいえません。
※飼いやすさなどは個体差にもよりますので、あくまで参考にしてください。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「「飼いやすい猫」っているの? 初心者が猫を迎え入れるときのポイント」

トイレやケージなど、猫を飼うときに必要なグッズは?

ねぎとろちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫を迎え入れることが決まったときに、まず用意しなければならないのが、トイレやケージ、ベッドなどの猫用グッズです。

清潔に保っておきたい「トイレ」

トイレは「猫の匹数+1個」用意しておくのが理想です。猫はキレイ好きな動物なので、愛猫の好みの砂をたっぷり入れ、常に清潔な状態を保っておきましょう。

なお、トイレの形状や置き場所については、子猫の場合は、あまり深さのない入りやすいものを、ケージ内に設置するのがおすすめ。成猫なら、なるべく人が通らない落ち着ける環境、例えば、テーブルの下や部屋の隅などといった場所に、しっかりと砂かきできるくらいの深さのあるものを設置するといいでしょう。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「猫のトイレ・排泄のケア」

生活スペースとなる「ケージ」

猫は四方を囲まれた狭い空間が大好きな動物なので、ケージは猫にとって“落ち着ける生活スペース”になります。また、地震などの緊急時や、病気やケガなどで安静にさせる必要があるときなどにも、活躍するでしょう。

おすすめのケージは、食事や睡眠、トイレの場所を分けて利用できる、2~3段の高さのあるもの。設置場所は、テレビやドアのそばといった人の出入りが多い場所を避け、猫が安心しやすいよう、壁に面した部屋の角に置くといいでしょう。

移動や万一のときに役立つ「キャリーケース」

キャリーケースは移動用のものと思いがちですが、猫がまだ小さいうちは寝床にもなりますし、来客時など、猫が出てきてはいけないときにも役立ちます。

また、小さいうちからキャリーケースに慣れさせておけば、災害時にも手間取ることなく一緒に避難できるなど、一つ持っておくと安心です。お気に入りのタオルを中に入れるなどして、キャリーケースに慣れさせる工夫をしましょう。

たくさん眠る猫のための「ベッド」

猫は1日約14~16時間、子猫の場合は約20時間も寝て過ごしますが、眠っている間は、成長ホルモンが分泌されるため、ゆっくり寝かせてあげることが大切です。そのためには、猫にとって快適なベッドを用意してあげましょう。

子猫の場合は、ベッドはキャリーケースにタオルなどを敷いたものでOKです。一方、成猫の場合は、猫が安心できる部屋の隅や、高さのある場所、外が見える窓のそばなどに、快適に過ごせるベッドを置いてあげましょう。

猫の健康とコミュニケーションに必須な「おもちゃ」

猫じゃらしなどのおもちゃで一緒に遊ぶことは、大切なコミュニケーションであり、運動不足解消など、猫の健康維持の意味でも必要です。猫はもともと“動くもの”が好きなので、おもちゃを使って上手に遊んであげましょう。

また、生後2ヶ月経つ頃には単独でも遊ぶようになるため、猫の好奇心と好みに応じたおもちゃを与えてあげるのがおすすめ。ただし、猫が誤食することのないよう、遊んだあとはおもちゃを片づけてくださいね。
なお、自宅にきたばかりのときは、猫も新しい環境にとまどっています。かわいいからといってあまり干渉せず、飼い始めて日が浅いうちは、猫のペースでのんびりさせてあげましょう。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「ねこの生活スペースを作る」

猫の食事は何を与えたらいいの?

アルファちゃんたち
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
世の中にはたくさんのペットフードが販売されていますが、ふだんの主食として与えるものは、猫用の総合栄養食を選びましょう。総合栄養食とは、そのフードと水だけで猫の健康を維持できる、栄養バランスが調整されたペットフードのことです。

また、総合栄養食のフードには、猫の年齢に合わせた「子猫用」や「成猫用」といったライフステージ別のものや、「便秘予防」「毛玉ケア」などの目的別のものもあります。味や形状もさまざまなので、愛猫の成長と好みや体調などに合わせて与えてあげましょう。

ウェットとドライ、どっちがいいの?

ウェットフードには、水分が75%程度含まれているため、食事から水分補給できます。また、やわらかく風味もよいため、食欲が減退しているときには効果的な場合も。

一方、ドライフードに含まれる水分は10%以下ですが、細菌やカビが繁殖しづらいために保存が効き、価格も比較的安価です。それぞれ特徴が異なるため、愛猫の状態に合わせて選びましょう。

与える量はどれくらい?

フードの給与量については、パッケージに体重ごとの目安量が記載されているので、基本的にはそれを参考にするといいでしょう。しかし、同じ体重の猫であっても、性別や運動量など、猫の状態によって調整が必要なケースもあるので、気になる場合は、獣医師に相談してみてください。
なお、カロリーオーバーにならないよう、与えるときは目分量ではなく、きちんと量ることが大切です。

水はどうやって与えればいい?

猫にとって水は、あらゆる栄養素のなかでも重要視されるもの。水がなければ生きてはいけないので、いつでも新鮮な水が飲めるよう、飼い主さんが置き場所などを工夫してあげましょう。

水飲み場は、猫がいつも過ごしている部屋のほか、通り道に設置するのがおすすめ。水飲み場を複数つくってあげることで、水分不足になりにくくなります。また、1日の飲水量を把握し、その量に異変がないかをチェックすることも大切です。急な飲水量の増減は、病気の兆候である危険性もあるので、注意しましょう。

猫草は与えてもいいの?

猫草は嗜好品であり、絶対に必要な猫グッズではありません。与える量や頻度が多いと、頻繁に吐いたり、下痢をしたりすることがあるため、子猫や胃腸の弱い猫には与えないほうがいいでしょう。
また、成猫の場合も、与えるときは1日数本程度にとどめておくことをおすすめします。

人用の食べ物には要注意!

人用の食べ物のなかには、猫に与えることで病気の原因になったり、中毒を引き起こしたりするものがあります。下記の食べ物は、猫には決して与えてはいけませんので、注意してください。
  • 玉ねぎ、長ねぎ、にら、ニンニク、らっきょう、アボカド
  • 生のエビ、イカ、貝類
  • ぶどう・レーズン
  • ツナ缶、生の青魚、(マグロ ※少量ならOK)
  • そば
  • カレー
  • アイスクリーム、シャーベット
  • チョコレート、ココア
  • ナッツ類、クルミ、キシリトール入りのお菓子
  • コーヒー、緑茶
  • ビール(アルコール)など

トイレや爪とぎなど、猫のしつけは?

みるくちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫には、犬のように「しつけをする」という考え方がなく、どちらかというと「覚えさせる」ことが大切とされています。

トイレの教え方

猫はもともと砂の上で排泄する習性をもっているため、少しサポートをしてあげるだけで、トイレの場所をきちんと覚えることができます。猫がウロウロして落ち着きがなくなったら、排泄の合図なので、猫砂をしいたトイレに連れて行きましょう。これを繰り返していくうちに、トイレの場所を学習します。

コツは、それまでに使っていた猫砂があれば、トイレに入れておくこと。ペットショップやブリーダー、保護猫団体などから猫を迎え入れる場合には、使用済みの猫砂を少しもらっておくといいでしょう。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「トイレの教え方、猫は意外と簡単なんです!」

爪とぎの教え方

爪とぎは猫の本能的な行為なので、やめさせることはできません。そのため、家の壁や大切な家具などを傷つけられる前に、爪とぎ器で爪をとぐことを覚えさせることが大切です。

猫がしてはいけない場所で爪をとごうとしたら、爪とぎ器を差し出して猫の前足をのせてあげましょう。そのとき、飼い主さんが前足をおさえて爪を出し、ひっかく動作を教えてあげるのがポイント。爪が爪とぎ器にひっかかる感覚を体験させましょう。
迎え入れる猫が成猫の場合、学習するまでの時間は、子猫より長いかもしれません。しかし、根気よく続けることで、成猫でも学習することは可能だといわれているので、あきらめずに覚えさせましょう。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「成猫になると難しい?生後1か月から始められる子猫のしつけのコツとは?」

かかりつけの動物病院を見つける方法は?

ラムちゃん
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予防接種や去勢・避妊手術など、猫と暮らしていくなかで、動物病院にお世話になる機会は多々あります。いざというときのためにも、かかりつけとなる動物病院は、早めに見つけておくことが大切です。

まずはホームページをチェック

ホームページがある場合、事前に獣医師の人数や専門分野、設備などをチェックしておきましょう。獣医師が多く在籍し、医療機器が充実している動物病院であれば、幅広く病気やケガに対応してもらうことができます。
また、ホームドクターとして相談しやすく、すぐに行くことができる小規模の動物病院を探しておくことも大切です。

実際に足を運んでみることも重要

万一のときに備え、まずは爪切りや耳掃除など、病気やケガ以外のときに動物病院に行って、受付のスタッフや獣医師の対応を実際に見てみましょう。話しやすい雰囲気があるか、獣医師の説明は丁寧でわかりやすいものかなどを確認し、信頼できる動物病院を選んでください。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「飼い始めの猫飼いさんが気になる! 動物病院の選び方&付き合い方」

愛猫と一緒に幸せな日々を

こまりちゃん
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初めて猫を飼うときは、たくさんの不安や戸惑いがあると思います。小さな命を育てるということは、責任の重い大切なことですから、不安はあって当然です。
しかし、一生懸命に愛猫と向き合っていけば、そのような不安は少しずつ消えていくはず。そして、愛猫は何ものにも代えがたい幸せな時間を、飼い主さんに運んできてくれることでしょう。
参考/「ねこのきもち」2017年5月号『愛猫の栄養学事典』
   「ねこのきもち」2016年3月号『まんぞくさんも大満足♡ 猫に与えてOK?NG? 食べ物図鑑』(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
   「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『「飼いやすい猫」っているの? 初心者が猫を迎え入れるときのポイント』
   「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『ねこの生活スペースを作る』
   「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『成猫になると難しい?生後1か月から始められる子猫のしつけのコツとは?』(監修:ねこのきもち相談室獣医師)
   「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『飼い始めの猫飼いさんが気になる! 動物病院の選び方&付き合い方』
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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