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猫の水の与え方~猫の食事・水(5)

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乾燥地帯での生活をルーツにもつ猫は、あまり水を飲みたがりません。しかし、猫は肉食だからこそ、人以上に水が大切です。また、猫の体は約70%が水分でできているので、そういった意味でも猫にとって水分摂取は大切だと言えるでしょう。

猫にとって水は健康の要です。適切な水を適量、用意してあげましょう。

動物にとって、「水」は生命維持にもっとも不可欠なものです。

動物は、体脂肪のほぼすべてと、たんぱく質の半分を失っても生きることができますが、水分は15%失うと生きることができません。水は、あらゆる栄養素の中でもっとも重要と言えます。
動物が1日に必要とする水分量(ml)は、その動物が1日あたりの必要なエネルギー要求量(Kcal)とほぼ同じですが、下痢や嘔吐の症状があるときやフードがドライかウエットかによっても異なります。
新鮮な水がいつでも飲める環境を用意するとともに、愛猫が1日に飲む水の量を把握して、異常に気付いたら動物病院で診てもらいましょう。飲む量の急な増減は病気の兆候の一つです。

猫に、ミネラルウォーターを与えてはいけません。

猫は野生時代、半砂漠地帯に住んでいた名残で、少量の飲み水でも暮らせる体質です。しかしもともとの水分摂取量が少ないうえ、肉に含まれる塩分を多く摂る傾向にあるので人以上にのどが乾きやすい動物です。
与える水は水道水でも大丈夫です。ミネラルウォーターはあげないでください。硬水の場合、猫がなりやすい病気の一つ、尿石症発症の原因となるマグネシウムなども多く含まれています。
また、猫は野生時代に自分の身は自分で守らなければならなかったため、「この水は安全」と思えた水だけ飲む傾向にあります。また、水を飲む際も先に水面を触ったり、念入りにニオイを嗅いだりする猫もいます。
水は、1日1回は必ず取り替えましょう。適切な食事と水を与えることで、膀胱炎など病気の予防もなります。

水にこだわりを持つ猫も多い。

単独行動で、自分の身は自分で守らなくてはいけなかった猫。経験から、「この水は安全」と思えた水だけを飲む傾向にあります。猫の、水へのこだわりは警戒心の強さからなのです。また、水を飲む際も、先に水面を触ったり、念入りにニオイを嗅いだりする猫もいます。これらが「猫は水にこだわりが強い」と言われるゆえんです。猫は鼻もよく、水の味もわかるので、その猫が自分で好きだ、安全だと思える水を選んで飲んでいるのでしょう。
また、水の質や温度、器の素材にも好みが出るので、愛猫はどんな水が好きか、まずはいろいろ試してみましょう。水の好みがわかったら、猫の動線上にいくつか水飲み場を設置するなどして、水を飲む機会を増やしてあげるといいでしょう。

●猫の好きな水の温度=体温程度の水が好き。
野生時代、猫は生肉しか食べていなかったので、獲れたての肉=動物の体温程度のぬるま湯が好きな猫も多いようです。ただし暑い季節には氷水を好む猫もいるので、愛猫の嗜好を観察して理解してあげましょう。

●容器=素材で風味が変わるという説も。
猫によっては、水が入っている容器も選り好みします。好きな猫が比較的多いといわれているのが、陶製の器。舌触りや風味がまろやかになっているという説があります。また、「飲み口が広い」水飲みボウルは、ヒゲを濡らさず快適に飲めるので好む猫が多いようです。
 ひげは大切な感覚器官なので、水を飲むときに濡れるのを嫌がる猫もいるようです。

水と猫の健康Q&A

【Q】水道水と浄水、どちらがいいの?
【A】どちらでもOKです。基本的には水道水で構わないのですが、猫が消毒薬のニオイを気にするタイプなら、浄水のほうがよく飲むかもしれません。どちらの場合も猫の食事のタイミングで器をきれいに洗い、水を入れ替えましょう。ただし、特定のミネラルを添加するタイプの浄水器の水は避けてください。

【Q】猫に与えてはいけない水は?
【A】不衛生な水や、ミネラル含有量が多い水は与えないでください。雑菌やカビなどが繁殖している可能性がある、たまり水などはNGです。また、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル分を多く含む水も飲ませないでください。特に硬水のミネラルウォーターは猫には不向きです。
また、お米のとぎ汁もNGです。まれに好む猫がいますが、ミネラル含有量が多いので飲ませないほうが無難です。

【Q】猫の標準的な飲水量はどれくらい?
【A】食事内容などによって異なりますが、目安は体重3kgの猫が一日に必要とする水分量を計算すると160cc程度です。ただし、これには食事からとる水分も含まれます。また、環境、年齢、体調によっても異なります。愛猫の適正量を知りたい場合は、主治医に相談してみてください。

【Q】飲水量はどうやってチェックすればいいの?
【A】与える前後に水を量って比較して。器に入れた水の量と、猫が飲み残した水の量を比較するだけでOKです。一定量の水を器に入れ、水を入れ替える際、猫が飲み残した水を量ります。その差がおよその飲水量になります。

【Q】複数飼いの猫の場合、どうやって水をあげればいいの?
【A】最低限、匹数分の飲み水を用意してあげましょう。それぞれを離して置いてください。 猫同士の関係性によっては、相手のニオイが付いた水を飲むのを嫌がる猫もいます。そのため、猫たちが、自分の水を確保できるよう、最低限でも匹数分の飲み水を用意するのがベター。また、苦手な猫が近くにいると飲むのを我慢してしまうこともあるので、器は距離を離して置くといいでしょう。その他、猫たちが好きな素材の器を使うとよいでしょう。

【Q】飼い主が留守がちの場合は、水を与えるのに何を注意すればいいの?
【A】水飲みボウルに容量の大きい、重い器を使いましょう。猫の飲み水を切らさないようにしましょう。そのためには、たっぷりの水を用意しておくのはもちろんのこと、器が倒れてしまわないよう、重さがあって安定感のあるものを用いるといいでしょう。その他、器の下に滑り止めシートを敷いたり、複数個所に水のみ場をつくったりするなどもいいでしょう。

【Q】猫が「水のニオイを執拗に嗅ぐ」場合は、どうしたらいいの?
【A】自動給水器を使ってみましょう。ニオイを嗅ぐということは、その水の汚れや、カルキ臭を気にしているのかもしれません。 水を循環させ、フィルターで不純物をろ過する機能がある自動給水器を使えば、それらを軽減できるでしょう。

【Q】「飲む量や回数が少ない」場合、どうしたらいいの?
【A】ウエットフードも与えてみましょう。 一度に飲む量や回数は、猫のよってさまざま。その個性を
変えるのは難しいので、フードで水分を摂らせるのも手です。ふだん与えている食事の一部を、ウエットフードに替えてみましょう。ウエットフードは嗜好性が高く、また水分が約80%も含まれているので、水分摂取量を増やすことができます。その他複数個所に水飲み場を作る、猫の導線に飲み水を置くなどもよいでしょう。複数個所に水飲み場があると、猫は気が向いたときに近くの水を飲みやすいようです。

【Q】夏に。特に気をつけてあげることは?
【A】熱中症になりやすい時期なので、工夫をしてあげましょう
(1)いろいろな温度の水を用意する。
暑いからといって、水飲みボウルに氷を入れておくだけでは対策としては不十分。水の温度にこだわる猫は意外と多いもの。常温の水や氷を入れた水をいくつか置いて、猫がよく飲む温度を探してあげましょう。暑いと雑菌が繁殖しやすくなるので、こまめに取り替えるのも忘れないようにしましょう。

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