健康・病気
「健康・病気」に関する記事をご紹介しています。
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異物誤飲[いぶつごいん]
食べもの以外のものを誤って食べてしまうこと。食べたものは便と一緒に排泄されることもあるが、開腹手術で取り出さなければならない場合も。金具が付いたソーセージのフィルム、食品用ラップ、刺し身のトレーなどは、猫が届かないように蓋付きのゴミ箱に入れるなど予防が必要。また薬品や洗剤などは中毒を起こすこともあるので、トビラ付きの棚に入れるなどして管理する。
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黄色脂肪症[おうしょくしぼうしょう]
青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸のとり過ぎで発症。皮下脂肪が変性し、炎症を起こす。脂肪が黄色く変色することから、黄色脂肪症と呼ばれる。発症すると腹部の皮下脂肪にしこりができ、痛みと熱をもつ。栄養バランスのとれた食事を与えることが症状の改善と予防になる。
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外耳炎[がいじえん]
外耳道(耳の穴)とその周辺に起きる炎症。たまった耳アカと、そこで繁殖した細菌が皮膚を刺激して発病することが多い。皮膚が赤く充血する、耳アカが多くなる、耳だれ(ウミ)が出るなどの症状が現れる。耳をよく観察し、清潔に保つことが予防につながるが、かえって傷を付けて外耳炎を引き起こすこともあるので、綿棒を使う場合は目に見える範囲にとどめる。
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疥癬[かいせん]
ヒゼンダニというダニが寄生することで発病。かゆみがひどく、発症すると激しく体をひっかく猫が多い。毛が抜けることが多いのは、顔や耳の縁。ダニ駆除薬を使って治療する。
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角膜炎[かくまくえん]
角膜とは目の表面を覆っている膜。異物の刺激やひっかき傷、結膜炎の悪化などが原因となって炎症を起こす。目を痛がってこすったり、光をまぶしがるようになる。抗生物質などで治療する。
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下部尿路症候群[かぶにょうろしょうこうぐん]
結石が尿道に詰まって尿が出にくくなる、尿路を傷つけてしまうなど、膀胱と尿道に関係する疾患の総称。もともと猫の尿は濃く、さらに食事などの影響で尿中に結晶(結石)ができやすくなることがある。とくに尿道が細いオスは結晶が詰まりやすく、完全に詰まると尿毒症を発症し、命に危険を及ぼすことも。療法食などで治療する。
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関節炎[かんせつえん]
関節の変形などにより炎症が起こり、痛みが生じる。とくに高齢の猫は筋力や靱帯の柔軟性が低下するため、この病気にかかりやすくなる。痛みが強い場合は鎮痛剤を与える。また、サプリメントを用いることもある。
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眼瞼内反症[がんけんないはんしょう]
ペルシャネコなど鼻の低い猫種や老齢猫に時折見られる病気で、まぶたの一部が内側に折り返された状態になる。毛の生えた皮膚が目の表面を刺激するので、涙や目ヤニが出やすくなる。外科手術が必要となる場合も。
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気管支炎[きかんしえん]
気管支に炎症を起こし、咳や発熱などの症状が出る。多くはウイルス感染が原因で、とくに冬場の猫カリシウイルス感染症などが原因となることが多い。抗生物質の投与などで治療を行う。ワクチン接種で防げる場合も多い。
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急性胃腸炎[きゅうせいいちょうえん]
胃、腸に炎症を起こし下痢や嘔吐などの症状が現れる。細菌やウイルスの感染のほか、刺激性のある異物を飲み込んだり、冷たい食べ物を食べることも胃腸炎の原因になる。症状が重い場合は水を飲むことができなくなり、一刻も早い治療が必要になる。発症する部位によって小腸炎、大腸炎などとなる。
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急性腎不全[きゅうせいじんふぜん]
心臓の病気や下部尿路症候群、もしくは伝染性腹膜炎などの病気が原因で、腎臓が突然、充分に働かなくなる状態。治療が遅れると口から出血したり、けいれんを起こすこともある。原因となっている病気を治療することで改善。
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巨大結腸症[きょだいけっちょうしょう]
結腸に便がたまり、ひどい便秘や嘔吐、食欲不振などの症状が現れる病気。オスがかかることが多い。慢性的に便がたまるようになると、外科手術を行う場合もある。
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結膜炎[けつまくえん]
結膜とは、まぶたの裏側の粘膜。ウイルスや異物の刺激、ひっかき傷などが原因となって結膜に炎症が起きる。結膜が赤く腫れる、目ヤニが出るなどの症状が出る。洗眼や、抗生物質などで治療する。
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甲状腺機能亢進症[こうじょうせんきのうこうしんしょう]
首の付け根、気管の脇にある甲状腺という器官から、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、心臓などに負担をかける病気。かかりやすいのは10才以上の高齢猫。初期は活発になり食欲が増すため「元気になった」と感じる飼い主も多いので注意が必要。治療には、ホルモンの分泌を抑える飲み薬が使われる。
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口内炎[こうないえん]
歯茎や舌などが炎症を起こす。高齢の猫やほかの病気にかかって体の弱った猫でよく見られる。歯肉や舌、口腔内の粘膜が赤く腫れたり、ただれたりといった症状を起こす。歯垢や歯石を放置しておくことも口内炎の原因になるので、日ごろから口の中をチェックできるようにしおくと予防につながる。
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子宮蓄膿症[しきゅうちくのうしょう]
子宮が細菌に感染して、内部に膿がたまる病気・不妊手術をしていないメスがかかりやすい。水をたくさん飲み、オシッコをたくさんするようになる。腎不全を併発することもある。手術で子宮と卵巣を切除することが多いが、高齢の場合や体が弱っているときは抗生物質などの薬を使って治療することもある。
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歯周病[ししゅうびょう]
歯に付着した歯垢や歯石の中の細菌によって、歯茎や歯を支える周辺組織が炎症を起こす。歯茎が腫れたり、出血したり、膿が出ることもある。痛みによって食欲が低下し、衰弱することもある。悪化した場合、歯が抜け落ちる。基本的に抜歯で治療する。
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心筋症[しんきんしょう]
心臓の筋肉がきちんと働かなくなり、さまざまな症状をもたらす病気。元気がなくなって食欲が低下し、動きたがらなくなる。また血液が固まりやすくなり、血栓ができることもある。動脈に血栓ができると、足がマヒすることもあり、早期の対応が重要になる。いくつかタイプがあり、それぞれに合わせて手術や投薬、予防薬など適切な治療を行う。
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心臓病[しんぞうびょう]
心臓の病気の総称。 心臓の筋肉に異常がおこる心筋症や、心臓の弁に異常がおこる弁膜症、先天的な心奇形(血管系の狭窄や心室・心房中核欠損、など)も含む。
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スタッドテイル[すたっどている]
尾の付け根に近い背中にある、脂を分泌する腺(尾腺)が炎症を起こす病気。分泌物が尾腺の周りの毛に付着し、汚れてしまう。炎症を気にした猫がひっかいたりなめたりすることで脱毛したり、さらに細菌感染を招くこともある。毛を刈って消毒し、シャンプーで清潔にすることで治療する。細菌感染している場合は抗生物質も使う。
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ストレスによる脱毛症[すとれすによるだつもうしょう]
ストレスを感じた猫が1か所をなめ続けることで、毛が抜けてしまう。毛が抜けたあともさらになめ続けると、炎症を起こす場合もある。猫の生活で何がストレスになっているかを突き止め、できるだけそれを取り除くことが治療となる。引っ越しで環境が変わったなど、ストレスを取り除くことが難しい場合は、精神安定剤を投与することもある。
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多血症[たけつしょう]
何らかの要因で、血液中の細胞成分の一つである赤血球が増えてしまう病気。赤血球が過剰に多くなると、血液の粘稠度(粘り気)が増すことで血流が流れにくくなる血流障害がこる。その結果として、元気消失や高血圧などの症状がみられる。 原因により、真性・二次性・相対性に分けられる。
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中耳炎[ちゅうじえん]
鼓膜の内側の中耳に炎症が起きる病気で、外耳の炎症が広がってかかることが多い。病気の耳のほうに回転するような症状が現れる。症状が進むと、よろよろ歩くようになる(運動失調)。おもに抗生物質で治療を行うが、場合によっては手術を行うこともある。
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腸腺がん[ちょうせんがん]
腸の粘膜層にある腸腺にできるがんで、猫ではとくに小腸腺がんが多く見られる。下痢、食欲低下、体重減少などの症状が現れることが多い。がんが腸管を狭めたり、ふさいだりすると、嘔吐することもある。
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糖尿病[とうにょうびょう]
血糖値は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンによって適切な状態になるように調節されています。このインスリンに対する体の反応が悪くなったり、または充分に出なくなったりする事で血液中の糖を体に取り込めなくなり、その結果血糖値が持続して高くなり、尿中に糖を排出するようになります。初期症状は多飲多尿。進行すると元気・食欲がなくなりやせていきます。療法食やインスリン注射などで血糖値が適切な値になるようコントロールして対応します。
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トキソプラズマ症[ときそぷらずましょう]
トキソプラズマという単細胞生物が病原体。猫がトキソプラズマを含む肉を食べたり、トキソプラズマに感染した小鳥やネズミを食べることで感染。ほとんどの猫には症状が出ないが、子猫など抵抗力がない猫が感染した場合、長く続く下痢、咳や呼吸困難、発熱などの症状が現れ、重篤な場合は死亡することもある。
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ドライアイ(乾性角結膜炎)[どらいあい(かんせいかくけつまくえん)]
涙の分泌量が少なくなることで、角膜(目の表面)や結膜(まぶたの裏側)に炎症を起こす病気。目ヤニが出たり、目が充血するなどの症状が出る。点眼を行って治療する。
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肉芽腫[にくがしゅ]
全身のあちこちに脱毛が見られ、かゆみを伴う炎症を起こす。原因ははっきりしていない。腹部やももの内側、唇などで発症することが多い。炎症を抑える薬を使って治療する。
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乳腺腫瘍[にゅうせんしゅよう]
乳腺に腫瘍が発生する病気で、とくに不妊手術をしていない高齢のメスがかかりやすい。まれにオスがかかることもある。胸から腹にかけての乳房に腫瘤が発生し、乳頭から赤、茶色の分泌物が出る。ほかの場所に転移しやすいので、早期発見が重要となる。外科手術、放射線治療などを行って治療する。乳がんとも。
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尿毒症[にょうどくしょう]
腎不全や下部尿路症候群などの病気が進行し、体外に排出されなければならない有害な物質が体の中にたまる症状。食欲がなくなり、嘔吐や下痢を繰り返す。ひどくなると死に至ることもあるので、早急に治療が必要となる。
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猫ウイルス性鼻気管炎[ねこういるすせいびきかんえん]
猫ヘルペスウイルスの感染により、咳や鼻汁などの症状が出る病気。冬場の乾燥した季節に感染が多い。ウイルスをもっている猫との直接接触や、くしゃみや咳などで唾液などの飛沫を浴びることで感染。ワクチン接種で予防できる。
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猫カリシウイルス感染症[ねこかりしういるすかんせんしょう]
猫カリシウイルスの感染により、咳や鼻汁などの症状が出る病気。猫ウイルス性鼻気管炎と同様の症状を示す。猫ウイルス性鼻気管炎と同じように、ワクチンの接種で予防することができる。
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猫クラミジア症[ねこくらみじあしょう]
クラミジアという微生物がほかの猫から感染することで、結膜炎や鼻水、咳などの症状を起こす病気。進行すると気管支炎などを併発し、重篤な場合は死に至ることも。抗生物質で治療する。多頭飼いやほかの猫との接触が多い場合はあらかじめワクチンを接種することもできる。
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猫ざそう(猫ニキビ)[ねこざそう(ねこにきび)]
下あごにニキビができ、脱毛する。年齢に関係なく、猫がかかりやすい病気の一つ。二次感染を起こして、炎症を起こすことも多い。あごが毛づくろいしにくく、汚れやすいことが原因と考えられている。患部を消毒し、シャンプーで清潔にして治療する。
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猫伝染性腹膜炎[ねこでんせんせいふくまくえん]
猫コロナウイルスが猫の体内で突然変異して発症する病気。お腹が大きく膨らむのが典型的な症状で、腹水、下痢、呼吸困難などを起こして命にかかわる危険性がある。しかし、こうした症状が現れず、発熱や食欲低下、体重減少など慢性的な症状を示すこともある。一時的に症状を軽くすることはできるが、完治は難しい。
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猫白血病ウイルス感染症[ねこはっけつびょうういるすかんせんしょう]
猫白血病ウイルスに感染することで発病。初期症状は発熱、リンパ節の腫れ、白血球の減少による貧血など。いったん回復したように見えても、感染が続いて、その後さまざまな症状が現れ、重篤な場合は死に至ることもある。治療が難しい病気。母子感染するので、メス猫が感染した場合不妊手術をすることが多い。
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猫汎白血球減少症[ねこはんはっけっきゅうげんしょうしょう]
猫汎白血球減少症ウイルスに感染すると発病。吐き気や下痢などの症状を示し、また急激に白血球が減少することもある。このウイルスは猫の体外でも生きることができ、感染猫との直接接触以外でも感染することがある。猫伝染性腸炎とも。ワクチンの接種で予防できる。
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猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)[ねこめんえきふぜんういるすかんせんしょう(ねこえいず)]
猫エイズウイルスに感染することで発症。徐々に免疫が働かなくなり、病気に対する抵抗力が弱まる。口内炎や結膜炎、下痢など症状はさまざま。同時にほかの病気に感染することもあり、この場合症状が重くなる。長い時間かけて弱っていくので、飼い主が気が付かないことも多い、治療が難しい病気。ケンカなどで噛まれたときに感染することが多い。
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熱中症[ねっちゅうしょう]
体温が上手に調節できなくなり、熱が下がらなくなる病気。呼吸が荒く、速くなり、苦しそうにあえぐようになる。そのまま放置すると死に至ることもあるので、症状が出たら速やかに涼しい場所に移動して、体を水や氷枕で冷やす。暑い季節にキャリーなど狭い場所に閉じこめられたりするとストレスがかかり、熱中症になりやすくなるので注意が必要。
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ノミアレルギー[のみあれるぎー]
ネコノミが体に寄生することで、アレルギー症状を引き起こす。かゆみを感じて体を噛んだりひっかいたりすので、毛が抜けたり発疹を起こすこともある。ネコノミは人に寄生することもある。ノミ駆除薬を使って治療を行う。